以前のブログでアートについて色々語ったものが有ります。

分かりやすいシンプルな話、アートとデザインとクラフトを数に置き換えるならアートは1でクラフトは100デザインは10000と言う中でその価値を生み出すものであるというロジックを提供させていただきました。

またその存在を客観的に見るとアートは生活に必要不可欠なものでは有りません。アートがないから生活に困ると言う事はありません。

アートは商業での成功を目標として生み出されたものではないというアプローチとこの世に一つしか生まれ得ないということの希少性もまたその価値を形成しています。

科学であれば研究による新しい発見が生み出されていく事と同じく1万個作られて販売されるデザインもそのアートとは無縁であると言う事ではありません。

そこにはアートマインドと表現される要素も存在しています。

それは有りそうでなかったものを生み出す創造性やイノベーションを実現する発想もまたアートマインドであると思います。

ただそのモノから得られる便利性や快適性以外に思わず微笑んでしまいそうな情緒的な部分に感動があったり、無駄と思えるような価値存在もまた生活にゆとりをもたらしてくれます。

ideacoの製品開発ではそのアートマインドを非常識と同義語として捉えるようにしています。つ

いつい優等生的にファンクショナルである事のみを追求しがちな生活用品、それに求められる常識を外してはみ出してみる事。

私達はこのアプローチを常に心がけています。これがideacoなりのアートマインドであり有りそうでなかったものを生み出す文化となっている事なであるのかもしれません。

2019-10-15 ©Ichiro Haba