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セレンディピティ〜Serendipity〜

このセレンディピティというワードを最近よく耳にするようになってきました。

これも時代の流れですね。付加価値という新たな発想で価値を創造・実現するうえにおいてこのセレンディピティは欠かせない要素。

ノーベル賞の授賞者の科学者や芸術家の方々がなぜこの発見は生まれたのですか?と尋ねられる中でよくよく出てくる言葉だそうだ。その意味するところは“幸運な偶然を手に入れる力”です。

新しい発見や気づきはほんと偶然の出会いやひらめきの中で生まれ出るという幸運の産物だと表現される。

そのように表現されることはその域に達せられた本物の方々は本当に謙虚であることの証明かもしれないし、実のところもそれらの大発見やひらめきやアイデアが生まれる瞬間はそれほど事実偶然であるのかもしれない。自分事に照らし合わせても新たな発想は偶然手に入れてきました。

しかしながらその偶然を手に入れるために条件がちゃんとあります。そこを忘れてはいけない。神頼みすればアイデアやひらめきが降りてくる、そんなことはないのです。

自らの英知によってほかの人たちが気付かないところに目を向け有益なものを発見する、英知とはいいかえれば情報です。その各々が持つ情報の質と量の差というものが個人個人個体によって差が既に存在するのも事実です。

以前のブログで脳内ビッグデータというお話もさせていただきましたが、自分が欲しいテーマや課題に向けて寝ても覚めても考え続け情報を集め忍耐強く研究を繰り返す行動力、そしてその価値に気づく力、成果につないでいく連携力そういった意志・熱意・能力が備わっていなければたぶんセレンディピティを手に入れることはできません。

私たちの仕事はノーベル賞を目指しているわけではありませんが、デザインというセレンディピティをいかに手にするかにチャレンジしていると言っても過言ではありません。

たぶん人類の過去の歴史様々な舞台で人類社会の発展のためにセレンディピティを手にしてきた多くの方々は皆さん筑波大学の名誉教授生命の暗号の著者でもある村上和雄先生の言われるところのSomething Great偉大なる何者かからの知恵を授かって来たのだと思います。

2021-01-22 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす