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大阪デザインセンター 60周年

私と大阪デザインセンターとの出会いは今から十数年前にグッドデザイン優秀賞を弊社自社ブランドideacoの傘立てが受賞させていただいたことから始まりました。

弊社にとっては日本グッドデザイン、海外のiF/Red dotといったデザイン賞など多くの受賞をいただけるきっかけとなったのがこの大阪デザインセンター様からの受賞でした。

弊社イデア株式会社は1989年に設立したデザインスタジオで今年33期を迎えますがその受賞以来ODC(大阪デザインセンター)は私にとって唯一の公務をさせていただく場となっております。

現在も評議員を務めさていただいておりますがODCの仕事をお手伝いさせていただいた中で私にとって何よりも素晴らしい経験をさせていただけたことが世界で活躍する100人のデザイナーを養成する塾”co-design塾”のプロダクトデザイン部門の塾長として塾生の皆様の指導に当たらせていただいた4年間でした。

それは企業にお勤めで開発部門やデザイン部門の現場ですでに社会人として活躍されている方々を対象とした大学院大学のようなプロ中のプロを養成する塾です。

塾生のみなさんは当然学生ではないので現場における様々な問題課題と日々向き合い、また自分との葛藤を持ち合わせながらこの塾で学びを得ようと来られます。

ノウハウや知識や技術の問題もあるのですがそれだけにとどまらず学生さんにはない仕事と人生、仕事と仲間、仕事と家庭など環境や心の問題も持ち合わせておられるのです。

そのような中で私がテーマとさせていただいていたことが心に灯がともり潜在意識が活用できるようになれたなら私たちはみな素晴らしく創造的な仕事を実現できるという心・技・体の実践成果を塾生さんたちと共にすることでした。

ここ数年デザインは単にモノのデザインや広告のデザインのみならずデザイン経営と表現されているように最も重要な経営資源の一つとしてデザインが位置づけられるようになってきています。

GAFAをはじめとする世界のグローバルIT企業もモノづくり企業も成長の著しい企業はすべてといっていいほど役員にデザイン経験者が参画しデザインを軸に経営を実践しています。

60周年を迎えたデザインセンターにとってそのデザイン経営を推進できるプロモーターとしての役割使命はこれからの時代ますます重要度を増し強くなっていくものと思います。

ODCにおかれましてはこの60周年を契機にSDGsの事業活動とともにDX推進社会へと様変わりするのであろうこれからの10年、70周年に向けてデザイン経営を課題とする多くの企業様との取り組みを社会の進化発展成長のために実践していっていただきたい、そう願うものであります。

2021-02-26 ©Ichiro Haba
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