経済と環境

経済と環境 4

唐突ですが今と昔とどちらが良いか?という疑問を持ってその主観的な回答を求めるとみんな今の方が良いという答えがほとんどの方から返ってくると思います。

ただその感覚は100年生きてきた人の体験とまだ20年の人生体験の若者たちの良くなったと言う事柄には違いがあると思いますが、総じて昔より今が良いと感じられていると思います。

客観的には格差社会と呼ばれ、少子高齢化、気候変動災害の多発、国際的なナショナリズムの台頭、資本主義社会の限界説など全く以て先の見えない不安不確実な社会問題が叫ばれている中にありますが。

平均寿命も伸びた、暮らしの水準・快適性も昔よりずっと良くなった、モノを手に入れようと思えばいつでも手に入るし、仕事を選ぶ機会も学べる機会も公平になった。

そしてこれから起こりうる変化も技術の進歩のよって、きっと良い方向に向かうであろうとイメージする楽天主義が世の中を支配している事は良い事だと思います。

唯一方で、良くしていくには今から将来に起こる悲観的なテーマ、課題をしっかり直視する事が出来なければ楽観的な今より良い明日はやっては来ないわけですから、楽観的に思い構想すると共に悲観的に現実を直視する力とその為の行動が必要になります。

それは悲観的な環境問題を改善する事は同時に経済の発展にもつながる道であると言うビジョンを発想する事だと思います。

2019-11-15 ©Ichiro Haba
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