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2019 Interior Life Style

展示会は私達にとって貴重な情報収集の場であります。

今年特に皆様から聞く話は益々前が悪い、前とは小売の現場の事を表現しているのですがITによって物販サービス流通構造が大きく変化するなか旧態依然とした小売店鋪の業績が益々悪化の一途にある事を実感させられます。

実店舗を運営していても家賃は共益費ほど安くしてもらっていても売上が思うようには上がらず店員さんの給与の支払いで赤字が続く、そんな厳しい経営の実態も耳にしました。セレクトショップと呼ばれていたブランド小売業態もネットショップの便利さや特典に押され気味で、ここにしかないものを提供できなければ、もはやセレクトだけではお客さんに足を運んではもらえず消費者は便利なネットで購入してしまう。

一方ここにしかないものを開発し提供しようとしてもそれは生産ミニマムが販売量に見合わず作れば売れ残る、それが今度は在庫の山となってマークダウン販売や廃棄で大きな損失を生んでしまいます。

ここにしかないユーズドものを世界各地のフリーマーケットで買い付け店舗の目玉にする事はある時は可能でもそれとて目的とする製品の玉の限界や巡り会えるかどうかもギャンブルのようなものであります。

流通はIT・ソーシャルネットワークを活用したネット販売か製造直売チェーン店にシフトしている。

元気なワークマンやニトリ、イケア、ユニクロなどスケールメリットで消費生活に貢献する製造直売のチェーン店やメーカー直販の小売事業、もう一つは独自のセンスを武器に情報を提供することによって生活コミュニティを創出しているセレクトショップです。

またそのいずれもが実店舗販売が行われる中、ネット販売も同時に行う流通サービスのクオリティが勝負となっています。しかしそんな中にあっても実店舗がダメでネット販売しか生き残れないと言う事ではありません。

そこには独創的な普通の人がやらないようなバカな事をやってのけて小さな仕事を大きな仕事に創造していく可能性は逆に拡大しているように思えます。

というかこの変革の時代にあってむしろそう言ったチャンスがめぐってきているということではないでしょうか。

2019-07-19 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす