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成長する企業はデザイン経営を志向する

世界中の成長企業のすべてといっても過言ではない企業が事業戦略の中核にデザイン経営という視点をもって組織を構成しCDO(チーフデザインオフィサー)CCO(チーフクリエイティブオフィサー)といった役員を配置しそのクリエイティブをコアコンピュタンスとしています。

デザイン経営に積極的でない会社は将来の成長の機会を放棄しているといっても言い過ぎではないと私は思います。

ここでいうところのデザインという認識にも人それぞれ違いがあるのだと思いますのでそのことを確認されたい方は私のデザインマネージメントのブログをご拝読ください。

さてデザイン経営に積極的な例えばアウトドア用品の人気ブランドのノースフェイスなどはパリのモードアパレルのトレンドセッターであるMaisonMargielaとのコラボアイテムを開発、ユニクロもしかりJil Sanderとのコラボ商品でブランドシナジーを作りだす。このような経営姿勢もすべてはデザインクリエイティブを戦略とした行動です。

シンプルに見れば新しい発想を生み出せないイノベーションを実現できない企業はその社会的な存在理由を失っていくことになるということです。

デザイン経営を思考し、どんどん新しいことを考え挑戦していく企業が成長し逆から見ればモルタル時代の今までの常識の中で安定と安泰を求め変わらないことを続けている会社は衰退を覚悟し成長を求めることを放棄すればよいということです。

これから市場は確実に収縮していきますからそれに合わせて下降線をたどる覚悟で経営をバランスさせて進めればそれはそれで問題もありません。しかし雇用も失われその企業の社会貢献度も低下し経営者がただ生き残るという廃業の選択に行き着くようにやがてはなります。

これは別に新しいことでもなく自然界そのものの進化の姿でありますので、成長が良いか悪いかという視点で物事を見る必要もなくそれぞれの人生の選択でありますから役者が変わっていくだけ、社会に迷惑をかけないのであれば、すべての経営を肯定すればそれはそれでよいことであります。

2020-12-22 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす