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スタートアップ起業を目指す人たちへ No.3

スタートアップ起業に必要なこと。

その一つが心のあり方、社会に対し貢献しようとする仕事に対して正しい考え方を持てているかという視点、前回に記述しました。

2つ目にはどのようにお金を扱う、数字を扱うかというマネージメントの問題です。正しい考え方と科学的なマネージメントその両輪を動かして進めるという事が重要です。

事業を始めるにはその元手資金が必要ですし、企業はその元手を活用して製品やサービスを提供する為の投資を行い、そしてその投資で得た利益でまた次の開発投資を行います。その投資をうまく行う為には、事業の健康診断のための客観的な数字、利益を管理する仕組みが必要になります。行った投資に対しどれだけの利益を生み出せているかという数字の見方が必要になります。売上を作る為にかかった原価を引いた残りが粗利益、その粗利益から自分達の収入や事務所家賃、通信費や広告費、営業活動に必要な様々な経費を引いた手元残りが利益になります。そこで得た利益をまた次の投資に仕向けて次の利益を生み出す。売上は有っても最終的に利益を残せなければ、資金は底をつき投資倒れになります。その事を科学的に管理する仕組み自己健康診断が出来なければ企業は心不全を起こし倒れてしまう事になります。どんぶり勘定では事業を持続的な発展に導く事は不可能です。健全であるかどうかを計るには収入と支出を日々行う家計簿管理で良いのです。その先には売上経常利益率や資金回転率というような分析も必要になりますが、要はどんな活動でどの様に利益を上げているかという状況をいつも見える化状態にすることが絶対起業を成功させる上での必要条件です。

また時間辺り自分たちがどれほどの利益を生み出せているかという数字目標も重要です。自分たちが生み出した利益に対しどれほどの時間をその間に要したかという計算方法です。時間辺りの採算を管理する仕組みを持つ事です。例えば10万円の利益を得た自分たちがその事に対して使った時間が1日8時間で3日間24時間だとします。それを÷と時間¥4.166の収入となっているという見方が出来ます。それはいわゆるアワーレイト時間当たりと呼ばれるものですが目標としてそれが適性か否かを自分で判断してマネージメントコントロールする事も出来ます。

現在、国が目標としている日本の最低賃金は¥936-です。もしこれ1時間あたりこれ以下の稼ぎしか出来ていないとしたら事業をするより就職した方がやりがいを除けば健全であるかもしれません。成功したIT起業などはこの1時間に稼ぐ力が数十万円となっているような会社も有りますね。また違ったアプローチでは起業は投資を呼び込む為の1stステージという考え方も有ります。小さな成功を作り出しその実績によって投資を呼び込む。IT ベンチャーを目指す人たちのサクセスメゾッド。最初から上場を目指し人生一か八かの勝負に出る、またそれも楽しい挑戦だと思います。ただし最後に豊かな人生を実現できる人の起業には、ここで言う正しい考え方が持てていなければ、寂しい結果に終わる事を歴史は物語っています。

2019-04-09 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす