その一つは事業革新です。新しい標準が変化していく背景はまさにデジタル技術の進化によるものです。

このコロナによってデジタル技術を活かした環境型社会へまたビジネスもDXデジタルトランスフォーメーション技術によって革新がスピードアップし進んでいきます。それとリンクするように私達のデザイン業界でもDtoCやブランディングというキーワードでデジタルをリンクさせ仕事をするデザイナーが増えています。

私はもうデザインの関わる仕事を初めて40年近くもなるような存在ですが、デザインの価値は今の時代益々重要さを増しています。デザインの分野も今ではプロダクトやパッケージ、インテリアやイベントのようなカタチあるもののデザインのみならず情報、ビジネスモデル、環境や社会カタチの無いものコンテンツデザインにおよんでいます。

そして今回コロナではリアル実店舗で物販事業を営む方々はネット流通の躍進による売上の減少に持ちこたえられず閉店、そうした中、大手でも経営破綻する企業が続出しています。

そんな中で今がチャンスと考えられ事業革新に取組まれる企業さんも増えています。物販ならECをベースのDtoC(メーカーが小売店鋪を介さず直接消費者に製品をお届けする)販売戦略を組みそれをビジネスの土台としどんどん採算の合わないお店が退店し百貨店に生まれた空きスペースにリアル店舗を出店、エンドユーザーのサポート、ブランドファンを増やし維持すると言うモデルに革新を進めていきます。

その要に今の状況をチャンスだと見ればそこに革新の機会も生まれてきます。今はコロナ対策融資による資金調達にも有利ですし、この変革の嵐の中にあってデジタル技術の導入でいくらでも新しいビジネスを創出できると捉えれば今が事業革新のチャンスの時と考えるべきであります。

2020-06-19 ©Ichiro Haba