新生活様式がもたらすもの

新生活様式がもたらすもの stage11

働き方改革

コロナでやむなく始まったリモートワーク在宅勤務やZOOM会議、僕は思うにこれからの時代へ価値を生みだす創造的生産性を低下させることになるのではないかと危惧します。

AIにとって替わられるような仕組みに乗ったルーチンワーク的業務ならまだしも、創造的な仕事のすべてが触発的な環境から生まれる中においていくらZOOMやVRとの技術を駆使するといえども人の持つ波動によって刺激しあえるような感覚的情緒的刺激の場は提供できないわけだし、それによってすべての判断が決められた枠の中における効率的でデジタル的な発想で処理されるにとどまり、枠をはみ出るような創造力の発露にはつながることはないと思う。

人は環境によってその考え方も能力も熱量も変化していきますが新人さんは先輩方の仕事をそばで見ていて技術のみならずその姿勢や哲学といったものも盗んで覚えていくものです。企業ではそれも出来なくなり人材を育てる期間や機会も少なくなることになります。

また時間から時間でお給料をもらって働く人は仕事から離れている時間を管理されるPCを支給され在宅業務を行うリモートワーク勤怠管理の仕組みが整なったところでハケンの品格で春子が言うところのいわゆる給料泥棒疑われてしまうようなこともあるでしょう。

給金のすべてを内職の外注のように成果報酬としてカウントされるか、プロジェクトごとに受発注の契約を行う在宅仕事のやり取りをそのような制度の下に行わないときっと長くは続いてはいかず、いつか雇う側と雇われる側の希薄な人間関係はあっさりと簡単に破綻を迎えることになると思います。

もしリモートを標準とするなら雇用契約は成果報酬100%あるいは独立した個人に仕事を委託する外注契約で互恵関係を築いていく道を仕組みとしていく事が良いように思います。

終身雇用制度がほぼほぼなくなった日本の雇用就業環境、今回のコロナをきっかけにサラリーマンを卒業し独立して田舎暮らし、リモートワークの成果報酬で生活をするという就業スタイルが今トレンドになりつつあります。

2020-07-28 ©Ichiro Haba
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