新生活様式がもたらすもの

新生活様式がもたらすもの stage14

環境経済型社会へ

コロナで大きく変わった事の一つにリモートワークで仕事を回せるというバーチャルによってリアルを補完できるという体験を多くの人が持ったという事でしょう。

今までオフィスの机で通勤しなくては仕事ができなかった人たちが自宅にコンパクトなワークスペースを設けてそこで仕事をこなせるという実体験の検証ができた。この働き方がどんどん進めば街のオフィスは働き場としての必要面積は低下し人も集まらず閑散化します。

特に若い人たちは大都市災害の危惧もあり郊外の一軒家を格安購入し移転を進めているようです。在宅勤務が一般化する中、内食中食が増え外食産業もオンラインDX化し宅配が進んでいます。学校教育もスタディサプリなどによるオンライン授業が増え一方ではアナログで心の通ったコミュニケーションのもと人を育てることの重要性を唱える教育者の方々はその状況を危惧されています。

このコロナは本当私たちのライフスタイル、働く・食う・寝る・遊ぶの変革を加速させています。飲食や物販サービス業で職を失った人たちはこれから農業従事者として地方に分散していくようになりますし、ますますライフスタイルは多様化していく事になります。

ただその中で私たち人類が目指すべき方向性ビジョンも、より明確に意識できる時代となってきています。日本人も地方に向かい自然と共生する生活に豊かさを見出しサスティナブルなライフスタイル実現の知恵をネットワークでシェアリングし、エネルギー政策も化石燃料生産から自然エネルギー生産にコロナを契機に一気にシフトします。

資本主義社会のネガティブな様々な問題がコロナ禍の中で一気に露見しデジタルシフトという技術革新とともに命と人間らしさを大切にできる環境経済型社会の姿が明確にビジュアライズされライフスタイルは革新されていくという素晴らしい時代に私たちは向かっているように思います。

2020-08-21 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす