新生活様式がもたらすもの

新生活様式がもたらすもの stage16

幕明けの予感

僕もこの夏は3回ほど淡路島に遊びに行きました。淡路島は大阪市内から明石大橋を車で渡って1時間とちょっと。海遊びやキャンプには快適、関西で今最も注目を集める人気の場所。西海岸と呼ばれ最近話題になっている海岸道路沿いには大阪でカフェブームを作ったCAFÉ GARBも進出し、そのあたりの土地持ち農家さんは業者と一体となってウハウハで土地値を吊り上げているらしい・・・今淡路島ではさながらバブルが始まっています。

もうコロナが始まる半年も以前からいやぁ震災の危険も身近に迫りつつあるという事でもっと前から計画されていたのかもしれません、人材派遣会社大手パソナが本社を淡路島に移転のニュース、これはまさにこれからの時代の象徴するような出来事であります。

端的にこの状況変化を切るならコロナ禍を契機に人としての本当の豊かさ実現への挑戦が今始まった、といえる現在の状況であると思います。

・先進国経済はゼロッサムと呼ばれて久しいように、もはや過去のような成長はない、お金の印刷とバラマキによる経済成長トリクルダウンなど絵空事、借金でもって富める者をさらに富める場所へ運ぶという政策の中にあって所得格差が広がる、それをカバーするかのようにシェアリングエコノミーがサポートする、所得の伸びしろも低い持続可能な社会実現のためにも生活をクールにダウンサイジングしなくては・・・という意識が高まっています。

・都市生活は次々新しいことモノが生まれ刺激的で面白いけれども、それはバーチャルでも満足できる、それも最近飽きてきた・・・土地も生活費も安い自然環境豊かな場で暮らしネットで世界とつながる田舎で暮らすことのほうが豊かだ。

・人間生活の豊かさの本質は心と体のバランスにある。肉体を喜ばせる材料は都市には山ほど存在するが心の栄養に乏しい・・・心の栄養となるものは少ない

そうした気づきが生まれる中、私たちは本来の豊かな暮らしへの革新に一歩を踏み出していきたいものです。

経済は環境経済をビジョンとし、社会は持続可能な社会インフラを地球規模で実現し、個人の生活は体と心の栄養のバランスが取れサスティナブルに貢献できるミニマルな暮らし方を手に入れる。

さぁ豊かさの本質を実現するための行動の時がやって来たようですね。企業も事業に参加する仲間の物心両面の豊かさの実現に向けての環境を革新し、そのことが新しい発想を生み出す環境づくりとなって社会の進化発展成長に貢献する。

何か新しい時代のまくあけが始まろうとしている予感がします。

2020-09-01 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす