新生活様式がもたらすもの

新生活様式がもたらすもの stage17

住まいと働き方の進化

住宅はマンションと一戸建て、その中でも所有と賃貸の単純に4つのフレームに分類されまたそれをロケーション大都市圏・大都市郊外・地方都市・地方都市郊外・農村山林田舎などに分けで住まい方のトレンドを展望してみたいと思います。

まず大都市圏、働き方にリモートワークが加わることで20代30代の若い世代に大きな変化が生まれています。都会のマンションを離れ郊外の一戸建てに移り住む人が急増しています。今郊外の不動産は本当に安い底値状態にありますからこれからはその人気とともにサーフィンができる海辺近くにだとか、棚田で菜園が楽しめる農村地だとか古民家をDIYし自分なりの住まい方をクリエイト出来るだとか趣味とレジャー性の高い物件は値上がりが始まっています。逆に大都市のマンションや賃貸物件は今が最高値状態にあると思います。

今後の需給動向を考えると賃料もマンションの販売価格も借りて買手の減少から値下がりが顕著になってくるのではないでしょうか。また理想的な暮らし方を考えるとマルチハビテーションと呼ばれる暮らし方、都会と田舎を行ったり来たりリモートワークで業務をこなす働き方は一般化し、夏の3カ月の間はワーケーション、軽井沢のような避暑地に疎開しリモートで仕事をこなしたりこれからの働き方は同じような毎日の連続ではない様々なアイデアや工夫で新しい住まい方のスタイル変化に富んだ毎日がどんどん生まれてくるでしょうし、むしろそれを個人、あるいはチームでクリエイトすることが企業の新たなエネルギーと成長性をもたらしてくれることにつながる僕はそのように想像しています。

現在高齢化が進む都市マンションにもこれから独り住まいの方や空き家が増えていく事になります。今まで郊外の空き家が更地にすると税金が高くなる関係上取り壊せず放置され治安を悪くするといったことも問題でした。これからはそれに加え都会の空きマンション問題がクローズアップアされそれらの一部は民泊サービスの施設や賃貸物件として稼働していくことになりますが住民との間で新たな問題の火種ともなっていきます。

大都市の役割はニューヨークのマンハッタンのように観光とエンターテイメントが中心になった舞台装置ダイバーシティにその存在価値が進化していくものと思います。

2020-09-08 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす