コロナ禍での気付き

理念とコロナ対策

皆さん理念フィロソフィーと聞くと堅苦しいように思われるかもしれませんが、企業経営で理念は不可決なものであります。

個人に置き換えればそれは人生に対する価値観であり心のよりどころであり道徳・倫理的な規範ということになります。

実のところこの理念は国家、企業、行政、地域社会、個人全ての判断と行動を決定づける最も大切な根っことなる考え方であり、それによって企業であれば業績が、国家であれば国民の暮らしが決定付けられると言っても過言ではないその現象結果を導く因果応報の因となる根本です。

今回お隣の国、台湾のコロナの感染状況の結果を見ても明らかなように素晴らしい国家リーダーが指揮官に任命されそれを信じる国民は彼の指揮下のもと子どもたちまでもが一致団して感染対策に取り組みその結果、感染は拡大する事も無く短期間に収束に向かっています。

そのリーダーは政府が入手する全ての情報を国民に公開しその情報を元に国民が全面的に彼を信頼し協力し事に当たるという状況が生まれています。

学校であれば登校時に校門前で全員が検温を受け37度以上の熱がある学生はすぐさま保健室へそしてすぐさまPCR検査を実施、そして教室でも日に3回検温が行われます、そして手洗いの実施に先生方が丁寧に指導に当たられています。

検査も日本の保健所のように待たせる事はありません、即刻検査を実施できる体制を台湾政府はすぐさま整えています。このように現場で徹底して行われている意を一つにした国民的な対応が繰り広げられているのです。

そんな素晴らしいリーダーの姿を見るにつけ、日本国民として情けない思いになります。森友問題、自殺して亡くなられた赤木さん、私は国民の為に仕事をしている、なのに行政の上からの指示はどなたかを守るため、また自身の出世と保身のためか自分たちに不都合な真実を表沙汰にしない文書の改竄工作を指令する理不尽な行政組織。ここには倫理や道徳・理念など欠片も存在しません。

そこにあるのは全て理念なき損得勘定、人としての尊厳の欠片もない歯向かうものは握り潰す事の出来る力を持てる者の傲り高ぶりでしかないのです。

企業であれば理念無き所に経営もありません。何の規範も判断基準も理想も持たないリーダーがただ自分の得の為に会社を利用する、そのような会社が将来持続的な発展を実現できるはずも無いのです。

なぜなら企業は我が為のものではなく世のため人の為に貢献できてこそその存在が認められ信頼を得て成長を許してもらえる存在となり得るからです。

国家も然り、リーダーも然りではないでしょうか…

2020-03-25 ©Ichiro Haba
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