デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 1

デザインとはそもそも何?

その仕事や概念が生まれた歴史は、みなさん日本では大正ロマン竹久夢二によってグラフィックデザインという仕事が広く一般に知られるようになったと学校では学ばれましたよね。

デザインは英語、その英語アルファベットのもとをたどればそれはラテン語です。デザインのdeとは静止した状態を表す意味を持ちsignとはご存知信号という意味です。

そのdeとsign2つの意味が重なって、静止した信号すなわちその時を写し出す信号のようなものという意味となります。

デザインは産業革命以降に生まれた大量工業製品の設計という作業の分野をさして概念化されたものになります。

産業革命以前はデザインというものが特定されたものではなく道具を製造する手工芸の工程の中に組み込まれたものでした。

中国では現在でもデザインイコール設計と表現されています。

デザインというものは時を写し出していて、早すぎればそれは風変わり、遅すぎればダサいという事になります。

デザインの仕事で大切な事その一つはいかに時代を写し出せるかというマネジメント力が必要になります。

機械によって大量に生産され一般庶民にとっての手の届く価格になる訳ですから消費側から見れば大衆に使われるようなものでなければコストを抑える事も出来なければデザインではないという事になります。

量で言えばアートは1に対しクラフトは100、デザインは10000という数字に置きかえられます。

何万着も販売されるファストファッションも何十万個も販売される100均の商品もエルメスのバーキンであっても何万個も販売されるデザインによって生まれているということになります。

産業革命を経て大量生産大量消費が美徳の時代の中でより豊かな生活を実現する為にデザインは発展してきましたが、時代の変遷とともに今またデザインにも新しい進化が必要とされる時代を迎えています。

ただし、その役割である今の時代を写し出すという使命が無くなる訳ではありません。

さぁどのようにすれば今の時代を写し出すデザインのマネジメントが可能になるのでしょうか。

2017-10-03 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす