デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 31

「DESIGN THINKINGセミナー後 2」

デザイン思考法のおさらいをします。

・そもそも(モノ事の本質を見通せる眼)
・わくわく(願望・使命感・目標・夢)
・はみ出す(遊びこころ・歌舞伎)

この3点が揃わなければ大変革が進むこれからの時代に向けてオリジナルなデザインを思考創出しカタチにする事は出来ません。

ここで言う所のデザインとはモノのデザインの領域にとどまるものではありません。新事業をデザインする、人生をデザインする、街をデザインする、ゲームをデザインする、あらゆる創造的な分野がこのDesign Thinkingに含まれます。このようなアプローチでデザインの新しい思考をビジュアライズできたとします。

しかしながらそれらの構想が実現するまでの過程はまたそこから始まります。すなわちThinkingの過程からこの講座で言う所のManagementの過程に移行するという事です。

一言で言うならそれは楽天的にThinking発想し、悲観的に計画Managementするという事になります。

楽天的に構想し悲観的に計画するのです。

その構想ビジョンが実現するまでの過程のあらゆる壁を想起し状況を想定し、それを乗りこえる為の計画を立案していくのです。ただその壁を乗り超える力はクールな頭だけでは無理です。そこには熱い思いから生まれる創造力、創意工夫がその壁を乗りこえる本物の力になります。

例えば素晴らしい独創的な新製品のコンセプトを生み出せたとします。しかしその開発と販売には億単位の投資が必要になるとします。それはまだ世の中にはないものでどれほどのリターンをどの時期に生み出せるものか、その計画がいくら綿密に描かれたものであろうとも、それはあくまでも絵に描いた餅、予想であり実現できる可能性が100%ではありません。

ではそれを実現したいとするプロジェクトリーダーや集団へ何億もの投資を決断できるとしたら、そのチームの必ず実現するのだと言う思いの強さ情熱と彼らの確信でしかないのです。

2018-03-13 ©Ichiro Haba
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