デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 39

「ブランドマネージメント 2」

ブランディングの「心」について前章でお伝えしました。今回はブランディングの活動をご紹介させていただきます。

まずはブランドが社会との接触する機会そのアクセスポイントを拾い起こしてアプローチ展開するという事です。

どんな機会が社会と自分たちのブランドとの共感軸の形成を促しているのでしょうか?

1番はまず製品やサービスを購入されて使われたそのパフォーマンスについての評価がアクセスポイントの第一番目にきます。ネットであれば製品レビューの評点とレビュー件数が製品価値、ブランドの価値を表しその件数と評価が高ければ高いほどそれら製品を通じてブランドへの共感軸は強固に形成されているという事になります。このCPバランスの「C」、その科学的な根拠はネット販売が普及するまではリサーチ会社に大枚を払わなければ得られないような情報でした。

2つ目に人的な接触ですね。そのブランドを運営する社員さんや販売員さんと消費者の接触から起こるブランドイメージの形成。

後は様々なメディアの接点が今や時間空間を超えて本当に多岐にわたっています。新聞・雑誌・TV・展示会・SNS・ウェブマガジン・インフルエンサー・ユーチューバーなど、それらのアクセスポイントの情報のクリエイティブとその品質を洗練化させる仕組みと管理体制が必要になります。

近年のブランディング活動のキーワードはオープン・クローズをうまく使いこなすという事です。みんなが知ってくれて嬉しい事とここだけの話ね!という仕分けと組み立てを行う事です。

2018-04-10 ©Ichiro Haba
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