デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 43

「因果応報の根っこ論」

いつも僕は皆さんに根っこが大切という話をさせてもらいます。

僕たちが日常に見聞きする事・モノ・情報の全ては現象としてこの世の中に現れ出た存在です。そして僕たちはその現象によって右往左往振り回されているわけです。

ではその現象という顕在化した世界はどのようにしてこの世の中に現れ出て来ているのでしょうか?

そこにはその現象を生み出す所の原因がすべての現象に存在するわけです。その現象を生み出す所の原因を木で例えて僕は根っこと表現しています。僕たちが日頃見聞きしている世界は地表から表層に現れ出ている枝(えだ)葉(は)、であり果実(かじつ)である訳です。

でもその枝葉果実を生み出しているのは実は土の下に隠れた根っこの存在であり、その因によるものです。因があるから果実が生まれる因果応報の世界その関係性がそこにあります。

近年本質を理解しなくてはならない時代だとか本質論が僕たちのデザインの世界でもよく話題になりペルソナなどと言われる人の本質に迫る事で新しいマーケティングを展開しようというようなアプローチも話題になったりしています。それはすなわち根っこという存在に眼を向けるという事に他なりません。

僕は同業者の友人の方からか“あなたは何故そんなに自信がお有りなのですか”と聞かれることがあります。そこには2の事が有ると答えさせていただいています。一つは自分が招く現象の本質すなわち根っこが存在する所の土壌をいつも手入れするようにしている事その本質は心という存在なのです。そしてもう一つは自分とは関係なく移り変わる外部環境の変化という世界が有ります。

その変化の中には恐ろしい事、怖い事、嫌な事、悲しい事そのような脅威と思える事モノが有ります。それを受けた時にまずはそのすべてを受け入れその脅威の存在をも機会に変えていくという思考が習慣になっているからですと応えています。またこの根っこにはこの因果応報の世界以外にも沢山の嬉しい事が実は存在しています。その事もこれからお伝えしていきます・・・・

2018-04-27 ©Ichiro Haba
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