デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 47

第4次産業革命 AI ・ICT・ IoT等の技術革新がどんどん進んでいく中、一方では社会や地球上に、私たちの身の回りには日常では意識する事はない大きな変化がじわじわと押し寄せてきています。地球気候変動、地殻変動・巨大地震・津波・火山爆発、太陽フレアーといった惑星的な脅威や開発途上国の人口爆発、先進国の少子高齢化・年金制度の破綻、AI・ロボットに職を奪われる人々、ペットボトルの廃棄による海洋環境汚染、所得格差のさらなる拡大、貧困問題。

今現役の僕たち、孫やひ孫の時代には地球社会は人の暮らしはどのようになりどのようであって欲しいか。そのような地球社会に迫り来る変化、それらの脅威に対し現役世代の僕たちは見ない、聞かない、口にしないことで精神的安定を保っているように思います。と同時に今ある資源はいくらでも使えるだけ使う、将来世代の事考えようとしてもそのような余裕は無く今を考える事で精一杯思考停止、自分たちの今が大切、ストレスのない快適な暮らしの道を選択しています。政治もまた将来世代への問題定義そのような辛口のアプローチをしようものなら人気を失い票を失い政治の世界では生きていけません。

そんなポピュリズムを受け入れるのもそれで安心しているのも自分たちです。またそれも人間の本質であり肉体を持って生まれた人の性分でもあります。

しかしこの事も自分たちが一市民であれば将来こう有ってほしい、こう有りたいという真善美の世界ビジョンを作り上げ創造する事が可能になるのではないでしょうか。そう言った意味ではリベラルアーツは行政の問題でも社会の問題でもなく一市民シチズンシップとしてのあり方が問われているという事だと思います。

自由に生きるという事はそれだけ社会に対し責任を持った義務と使命を持つ事に他ならない、そのように考えます。

さぁ皆さんの周辺でどんどん将来世代にあってほしい社会や環境のデザインが一市民の意識レベルで創造され創造されビジョナリーに向かう事を期待しています。

「子どもたちの子どもたちの子どもたちへ」

僕たちもそのようなフューチャーデザインプロジェクトの立ち上げに取り組みつつあります。

2018-05-15 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす