デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 6

「知財の活用の神業」

モノは真似されるけれどもブランドは真似されない。

あまり一般的に知られていませんが実はサービスマークとしての商標登録とコーポレイトカルチャーの醸成、これが究極の知財の活用となります。

ブランド商標の登録は製品ジャンルやサービスに関わる45類もの分類がなされています。ブランドを戦略的に活用しようと構想する場合、自分たちが展開しようとする製品やサービスに対しそれに該当する商標分野を特定しそれによる登録が必要になります。

35類以降に分類されているサービスマークという商標権利は結構広範囲にカバーできる内容のものです。具体的には小売店という分類の場合それは昨今主流となっているユニクロさんやニトリさんのようなSPAと呼ばれる製造直販の小売り業態。何を販売しようともその権利を獲得しておけば、その店で販売される製品分野を特定されずに商標権をフルカバレッジ出来るというような神業も使える可能性も有ります。これだけモノに溢れかえる時代にあって消費者生活者は何を選択肢とするのか、その究極はブランドへの信頼と共感です。

知財活用の一番のポイントはブランド商標を獲得し、地道な努力を積み重ね創意工夫によってその価値の最大化に注力する事です。

2017-10-27 ©Ichiro Haba
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